春日山原始林
アートプロジェクト2024
開催のお知らせ
2024年度も春日山原始林アートプロジェクトを開催します。
ワークショップ、展示等は以下の通りです。
春日山原始林
アートプロジェクト2024
森のいのちを未来へつなぐ
Exhibition 千年の森をきく、奏でる
【前期】 2024年 11月23日〜12月1日
会場1: 奈良公園バスターミナル
共催:奈良公園バスターミナルイベント実行委員会
春日山原始林を未来へつなぐ会
春日山原始林アートプロジェクト実行委員会
【後期】 2025年 3月12日〜3月23日
会場 2: 奈良市ならまちセンター
主催:奈良市、(一財)奈良市総合財団
企画:春日山原始林を未来へつなぐ会
会場3: CAFE & BAR MIROKU TERRACE
特別協賛:MIROKU奈良 by THE SHARE HOTELS
展覧会/Exhibition
千年の森をきく、奏でる
春日山原始林の600年の大杉から始まった本プロジェクト、今年から展示テーマを「千年の森をきく、奏でる」とし、音にまつわる作品を展示します。
春日山において倒木材や管理上致し方なく伐採した材に新たな命を吹き込みます。
原始林の木々が奏でる新たな命の声に耳を澄ませてみてください。
ワークショップ
耳をひらき 音で遊ぶ 音さんぽ
奈良・春日山原始林
実施日
2024年9月29日(日)10:00〜16:00
※雨天時は10/13(日)に延期
参加対象
小学1年生~大人
(小学生1〜4年生は保護者同伴)
主催:春日山原始林を未来へつなぐ会、春日山原始林アートプロジェクト実行委員会
企画協力:一般社団法人はなまる
協力:奈良県、奈良市ならまちセンター、MIROKU 奈良 by THE SHARE HOTELS
※この事業は、奈良市⽂化振興補助⾦ スタートアップ⽀援事業として実施します。
一本の倒木からはじまった 「森を守る」アートプロジェクト
春日大社の東側に広がる春日山原始林。南側の境界線となる旧柳生街道「滝坂の道」にある首切り地蔵のそばに、樹齢600年の大杉が立っていたことをご存知でしょうか。森のシンボルとも言える存在だったこの大杉が2017年に自然倒木。その一部を「春日山原始林を未来へつなぐ会」が譲り受けたことからこのアートプロジェクトが誕生しました。原始林保全活動に共鳴する様々なジャンルのアーティスト12名と「一般社団法人はなまる」が「春日山原始林を未来へつなぐ会」と協働し、春日山原始林の保全活動への理解を深める橋渡しとなるべく活動しています。
このプロジェクトをきっかけに多くの方に春日山原始林の存在を知ってもらい、大杉の歴史、さらには原始林の過去、今、未来に想像を巡らせる機会になることを願います。そして、地球の財産である春日山原始林を次の世代へつないでいくことを目標としています。
Kasugayama Primeval Forest is located on the east side of Kasuga-Taisha Shrine. Did you know that there was a 600-year-old big Japanese cedar tree standing right next to Kubikiri-jizo that was located in the Kyu-Yagyu-Kaido "Takisakanomichi" that is on the southern borderline of the Kasugayama Primeval Forest? This symbol of the forest fell down in 2017 because of natural causes. "Society for Future Kasugayama Primeval Forest" received a part of this fallen tree, and the art project was started. Twelve artists sympathized with preserving the primeval forest, and "The General Incorporated Association Hanamaru" is working with "Society for Future Kasugayama Primeval Forest" to bridge a connection to deepen the understanding of preserving the Kasugayama Primeval Forest. From this project, we are hoping to let many people know about the existence of Kasugayama Primeval Forest and the history of the big Japanese cedar tree, and to imagine the past, present, and future of the primeval forest. And, we are aiming to pass the Kasugayama Primeval Forest on to the next generation as the treasure of the earth.
アートを通して目指す
春日山原始林の保全サイクル
ナラ枯れによる被害を受けたり役割を終えて倒れた木は、稀に山外へ運び出されます。これまでは材木市で売られたり薪材として無料配布されてきました。
In rare cases, trees that fell down because of Japanese oak wilt or other natural causes will be brought out of the forest. It was being sold as lumber or distributed as firewood.
貴重な倒木を原始林保全に活用するため、「春日山原始林を未来へつなぐ会」では特別に一部の倒木を譲り受けました。
The Society for the Future of Kasugayama Primeval Forest has received a portion of the fallen tree for this special occasion in order to use it in practical ways to help save the primeval forest.
原始林保全に賛同するアーティストが倒木に再び命を吹き込みます。作品は展覧会で展示し寄付の返礼品に。集まった寄付金は原始林の保全活動に充てられます。
Artists who support the preservation of the primeval forest will bring life into the fallen tree once again. We will exhibit those works, and audiences will receive the works as a gift through donations. The donated money will be used for activities to save the primeval forest.
プロジェクトの愉しみ方
How to enjoy the project
作品を作る、展覧会に行く、ワークショップやガイドツアーを体験する、
様々な参加方法があります
アート作品として生まれ変わった
樹齢600年の大杉
通常は石ひとつ持ち出すことも禁止されている春日山原始林の、貴重な倒木を使ったアート作品です。
These are the artworks that used part of the very rare fallen 600-year-old big Japanese cedar tree as material from the Kasugayama Primeval Forest, where it is prohibited to take out even one stone.
作品と一緒に素材となった倒木の
元の姿も展示します
アーティストごとに作品制作前の木の姿を撮影。単なる材料としてではなく、愛情と敬意を持って木に向き合います。
We will also exhibit the photograph of the fallen tree with artworks.We will treat the tree with love and respect, not just as a material.
作品はすべて寄付の返礼品として活用します
展覧会では原始林保全のための寄付を募っています。寄付額に応じ、アート作品を返礼品としてお渡ししています。
We are raising donations at the exhibition for the preservation of Kasugayama Primeval Forest. We will gift these artworks, depending on the amount of donations received.
《一節/600年の時計》 猪俣愛
制作の流れ The flow of the creations
春日山原始林を歩く
当アートプロジェクトに参加するアーティストは、まず「春日山原始林を未来へつなぐ会」の案内で春日山原始林を歩きます。
The artists who will participate in this project will walk the Kasugayama Primeval Forest with the guide of "Society for Future Kasugayama Primeval Forest" at first.
素材渡し
春日山原始林を管理する奈良県から特別に譲り受けた倒木をアーティストに引き渡します。素材の形や大きさは様々です。
For this special occasion, we will give the fallen trees from the Kasugayama Primeval Forest to the artists that were preserved by Nara Prefecture. The shapes and sizes are random.
作品制作
貴重な倒木を様々な手法で作品にしていきます。春日杉は彫るごとに豊かな表情を魅せる素材です。
Time to make this rare tree into artwork. Kasuga Japanese cedar will show several expressions each time it is carved as a material.
展覧会
いよいよ作品発表。一つの倒木から生み出された様々な作品からは、ジャンルを超えた不思議な統一感が感じられます。
Time to present the work. We can sense the magical sensation of unity going across the genre from the works that are being born from one fallen tree.
参加アーティスト
春日山原始林
アートプロジェクト2020,2021 ドキュメント
*この冊子は、イオングループからの寄附金を活用した「奈良の文化遺産やまちなみの保全事業」の助成事業として発行しました。
発行/春日山原始林を未来へつなぐ会
編集/一般社団法人はなまる
デザイン/サトリデザイン
撮影/前川俊介(表紙・裏表紙・作品写真)、杉山拓次(作品写真)、中尾あづさ(作品写真)
翻訳/北西佳輔(TEZUKAYAMA GALLERY)
表紙掲載作品/《蒼い森の精霊たち》たかはしなつき